注文住宅をこれから建設しようと考えている方の中には、建材までこだわって自然素材を使おうか迷っている方もいらっしゃるかと思います。
自然素材というとメリットが多いようなイメージがありますが、実は注文住宅に活用する場合デメリットも見られます。
自然素材にはどのようなメリット・デメリットが見られるのでしょうか?
今回は注文住宅に自然素材を活用した場合に見られる、メリット・デメリットについてご紹介していきましょう。
■自然素材のメリットとは?
1つ目に挙げられるのは、何と言っても有害物質が出ないという点です。
人工的に作られた建材で注文住宅を立てた場合、シックハウス症候群の原因となる有害物質をほとんど出しません。
そのため、シックハウス症候群にかかりにくいと言われています。
ただ、完全に自然素材によってシックハウス症候群が出ないのかと言われるとそうではないので注意が必要です。
2つ目に挙げられるのは、経年変化が楽しめるという点です。
建材は最初に注文住宅を建てた時と、10年後・20年後経過した時で比べてみると状態に違いが見られます。
例えば柱に使っている場合、陽の光が当たることで年々色が変化していくのです。
このような色の変化も楽しみたいという方にはメリットの1つになると言えるでしょう。
3つ目に挙げられるのは、断熱・調湿効果が期待できるという点です。
建材によっても多少異なりますが、自然素材の多くは断熱・調湿効果が期待できます。
特に、日本は湿気の多い国でもあるので湿気対策を十分に行っていないと結露が発生し、注文住宅の寿命も短くなってしまう可能性もあるので、自然素材の調湿効果を活用するのも良いでしょう。
■注文住宅に活用するとこんなデメリットも
いくつかメリットをご紹介してきましたが、実は注文住宅に活用することで起こり得るデメリットもあります。
例えば、メリットにも挙げた調湿効果ですが、実は長期間湿度の高い状態が続くと、自然素材が限界を迎えてしまい、カビが発生したり朽ちやすくなってしまったりします。
自然素材を使っていても結局結露・湿気対策は行う必要があるのです。
また、シロアリを含め虫による被害が起きる可能性もあり、注文住宅のメンテナンスに手間がかかりやすいという点もデメリットになると言えるでしょう。
自然素材にもメリットだけではなくデメリットがあるので、それらもきちんと理解した上で注文住宅に活用するかどうか検討してみましょう。